消化管外科

食道外科

 食道がんは男性において罹患率,死亡率とも6番目であり(女性ではさらに少ない),決して多い疾患ではありませんが徐々に増加傾向にあることも事実です.化学放射線療法の成績も向上してきていますが,今でも手術が治療の中心であることには変わりがありません.さらに,その発生頻度と手術および周術期管理の困難さが相まって,症例が大学病院あるいは医療センター等の大病院に集積する傾向があり,いわゆるhigh volume centerが形成されています.岡山大学病院は諸先輩外科医の努力と麻酔科を中心とした他科の先生方,さらにはコメディカルスタッフの協力があり,西日本トップの食道癌治療施設の一つなっております.

 



 

胃外科

 

大腸・小腸外科

内視鏡的治療が困難な早期の大腸がんや,一部の進行大腸がんに対しては,低侵襲で早期退院が可能な腹腔鏡補助下手術を積極的に行っています。
大腸がん取り扱い規約上StageIIの一部とStageIIIの大部分の大腸がんでは開腹による標準手術を行います。がんの部位に合わせて大腸の切除範囲とリンパ節郭清範囲が規定されます。以前は人工肛門を作らざるを得なかった下部直腸がんにおいても,肛門機能を温存し人工肛門を作らない手術に積極的に取り組んでいます。
切除不能及び再発大腸がんに対する化学療法は近年Bevacizumab (アバスチン) /Cetuximab (アービタックス) / Panitumumab (べクティビックス) の認可により大きな進歩が見られ,従来のFOLFOXあるいはFOLFIRI療法にこれを加えたものが標準的治療となりましたが,重篤な合併症の報告もあり,当科では新規薬物療法にも精通した専門医が安全かつ標準的な化学療法を行っています。
また当科では中国地方唯一の遺伝性大腸がん専門のカウンセリング外来(毎週金曜日午後)をもち,遺伝性大腸がんの診断と治療に当たっています。
クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に対しては,消化器内科下部消化管グループとの密な連携により,適切な時期に腹腔鏡下手術など低侵襲を目指した手術を行っています。