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がん細胞を選択的に攻撃するウイルス製剤「テロメライシン」製造販売承認を申請
2025.12.19
岡山大学は12月18日、本学で開発されたがん細胞を選択的に攻撃するウイルス製剤「テロメライシン」について、医薬品としての製造販売承認申請を行ったことを発表しました。
本製剤の製造を担う岡山大学発のバイオベンチャー企業、オンコリスバイオファーマ株式会社(本社:東京都)が、12月15日付で厚生労働省に製造販売承認を申請しました。
承認されれば、風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスを用いたがん治療用製剤としては、世界で初めての医薬品となります。
テロメライシンは、2004年に岡山大学学術研究院医歯薬学域(消化器外科)の藤原俊義教授らの研究チームにより開発されました。食道がん患者さんへの使用を想定しており、手術や抗がん剤治療が困難な方への新たな治療選択肢として期待されています。承認されれば、2026年内にも一般診療での使用が可能になる見通しです。
当院で行った記者会見で藤原教授は、「テロメライシンが実用化され、多くの医療機関で使用されるようになれば、高齢で手術が受けられない患者さんや他の疾患の合併症などで抗がん剤治療を受けられない患者さんにとって、大きなメリットとなります」と述べました。
岡山大学病院は、今後も革新的な医療技術の研究・開発を通じて、患者さんにより良い医療を提供できるよう取り組んでまいります。
●プレスリリース●
岡山大学HP https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1480.html
岡山大学病院HP https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/news/detail772.html



